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手の発達③ ~身近にできるスプーン・鉛筆の補助具や工夫~

手の発達③ ~身近にできるスプーン・鉛筆の補助具や工夫~|どんぐり発達クリニック|発達障害

こんにちは。どんぐり発達クリニックの作業療法士です。

前回までのブログ(手の発達①手の発達②)では、スプーンと鉛筆の持ち方の発達について紹介させていただきました。今回は、「①手掌回内、手掌回外握り」や「②手指回内握り」で肩や肘を上手に動かせるようになった段階で使える、身近にできる補助具や工夫を紹介します!(持ち方の詳細については前回のコラム:手の発達①、手の発達②をご参照ください。)

 

<目玉クリップ>

目玉クリップを握ってもらい、小指側で固定し親②指側で操作するように促します。

 

 

<お湯で柔らかくなる粘土>

お湯で柔らかくなる粘土(100円ショップなどで購入できます)を使い、スプーンの柄をT字にしています。お子さんの手に合わせて、形や太さを調節することができるので便利です。 ★食洗機や熱湯では粘土が溶けてしまうため、使用できませんのでご注意ください。

 

<丸めたティッシュ作戦>

丸めたティッシュを小指と薬指に握らせて、親指の3本の指で鉛筆を握らせます。消しゴムやスポンジなどでもOKです。

 

持ち方の発達には、これらの直接的な方法だけでなく、さまざまな遊びや活動を通して間接的に取り組んでいくことも大切です。手の発達につながる遊びや活動については、今後コラムで紹介していきます。

 

今回は、身近にできるスプーンや鉛筆の補助具や工夫について紹介させていただきました。当院作業療法では、お子様の段階に合わせて補助具やお家でできる工夫を紹介しています。何かお困り事がございましたら、診察時にお気軽にご相談ください。

 

※参考書籍:鴨下賢一,発達が気になる子へのスモールステップではじめる生活動作の教え方,中央法規出版,2018